インターネットは、無数のコンピュータが情報を共有する公開ネットワークです。インターネット上の情報は、多数の接続を介して公共の回線を行き来します。公共の回線では、情報が他人に読まれることがあります。
そのため、このブラウザにはプライバシーの保護機能が搭載されています。このドキュメントに収められた情報に加えて、セキュリティに関する最新情報は Netscape の セキュリティ センターで入手できます。ウィルス、保護付き電子メール、安全なオンライン ショッピングやバンキング、子供のための安全なネット サーフィンなどを含む、プライバシーとセキュリティに関する詳細は、セキュリティ センターの「セキュリティとプライバシーを理解する」を参照してください。
インターネットでのプライバシーに関する情報は、次の中で最初のトピックをクリックしてください。プライバシーを保護する特定のブラウザ機能の使用方法については、使用する機能に関するトピックをクリックしてください。
プライバシー トピック: |
このセクションでは、インターネットのプライバシーに関する情報について簡単に説明します。また、プライバシーを保護するためにできることについてもいくつか説明します。
プライバシーに関する詳細は、「プライバシーに関するチュートリアル」を参照してください。
このセクションの内容: |
Web サイトが個人情報を取得する方法は、次の 2 通りです。
サイトが個人情報を保存する方法は、次の 2 通りです。
Web ページは、ユーザが明らかに提供しない限り、電子メール アドレス、名前、またはその他の個人情報を見つけることはできません。自分が許可しない限り、誰も個人情報を取得することはできないのです。
サイトの Web ページを表示するように要求する(これはリンクをクリックするかまたは URL を入力するたびに発生します)と、サイトにわずかな情報が与えられます。この情報には、OS 環境、インターネット アドレス(電子メール アドレスではありません)、直前に見ていたページなどが含まれます。
OS 環境
サイトは、使用しているブラウザの種類や、場合によって実行中のオペレーティング システムなど、動作環境について知らされます。これによって、サイトは表示画面に最も適した方法で要求されたページを提供できます。たとえば、Windows 2000 コンピュータ上で mozilla ベース ブラウザの日本語版であることがサイトに知らされます。
インターネット アドレス
サイトにページの送信先を知らせるために、ブラウザからサイトにインターネット アドレス(インターネット プロトコル、または IP アドレスとも言います)が知らされます。サイトが IP アドレスを知らなければ、ユーザが表示したいページを表示することができません。
IP アドレスは、一時的なものの場合と固定的(静的)なものの場合があります。
インターネットへの接続に、電話回線に接続された標準のモデムを使用している場合には、インターネット サービス プロバイダ(ISP)がログオンのたびに一時的な IP アドレスを割り当てます。この一時 IP アドレスが、インターネット セッションの間中使用されます。各 ISP は多くの IP アドレスを所有しており、それらはランダムにユーザに割り当てられます。Web サイトにはどの ISP が割り当てた IP アドレスかは分かりますが、一時 IP アドレスからユーザの個人情報を取得することはできません。
重要:IP アドレスは電子メール アドレスではありません。電子メール アドレスは受信する電子メールが送信されるアドレスで、ユーザを個別に識別します。 サイバースペースの社会保険番号のようなもので、同じものは 2 つとありません。IP アドレスは要求しているページを取得するために、あるセッションで使用する一時的なアドレスです。 電話をかけるときにたまたま使用した公衆電話の電話番号のようなもので、ユーザの ID の一部ではありません。
DSL、ケーブル モデム、または光ファイバー接続を使用している場合には、接続するたびに使用する固定 IP アドレスを使用している可能性があります。
IP アドレスが一時アドレスか固定アドレスかに関係なく、その情報をアクセスするサイトに与えたくはない場合がほとんどです。IP アドレスを知らせないようにするには、「匿名でブラウズする」を参照してください。
参照元
リンクをクリックしてサイトのページにアクセスすると、それまでどのページを読んでいたかがこのサイトに知らされます。これによって、どのサイトから参照されてきたかが通知されます。また、サイトを移動する際に、最後にどのサイトを見ていたかも通知されます。
Cookie は一部のサイトで使用されるわずかな情報です。Cookie を使用するサイトにアクセスすると、そのサイトはユーザのブラウザに、いくつかの Cookie をユーザのハード ディスク上に置くように要求します。
後で、ユーザがそのサイトに戻ったときに、ブラウザはそのサイトに属している Cookie を返信します。
標準設定では、このアクションはユーザには見えず、サイトがいつ Cookie を設定したのか、自分のブラウザがいつ Cookie をサイトに返信したのかは分かりません。しかし、Cookie が設定される前に確認するように設定することができます。
場合によっては、そのサイトを前にいつ表示したかをサイトに知らせることが、ユーザにとって便利なこともあります。たとえば、前にサイトにある長いフォームの 17 ページまで書き込んだという場合、次にそのサイトを訪れたときにすぐ 17 ページに進むことができれば便利です。
サイトに関する Cookie を保存できるようにしておくと、Cookie は常に更新され、実行したすべての操作に関する情報をそこに書き込むことによって、ユーザの動作をトラッキングできます。つまり、ユーザ自身のプロファイルを構築するわけです。
これは、そのサイトの目的によって、ユーザの得にも損にもなります。たとえば、犬についての情報を頻繁に探していることを書店が知って、新しい犬の本に関する情報が送られれば、それは便利です。しかし、書店がその情報を地域の犬収容施設に売り、有効な鑑札を持たない飼い主のチェックのために利用されるとすれば、それは悪いことといえます。
Web サイトは、Cookie 情報を使用してユーザに応じてそのプレゼンテーションを変えることができます。 また、広告製作者は、そのような情報を使用してユーザの興味やショッピング情報に合わせてオンライン広告を出すことができます。各サイトでは独自のプライバシー ポリシーを設定しており、そのポリシーを公開しています。
疑問がある場合は、Cookie の設定を許可する前、および個人情報(名前や電子メール アドレスなど)を提供する前に、常に Web サイトのプライバシー ポリシーをチェックしてください。
Cookie を保存したサイトだけが、将来その Cookie を読むことができます。これによって、そのサイトにいる間に行った操作のプロファイルが構築されますが、これは Web をネットサーフィンしている間の行動一般全部に関するプロファイルではありません。ですから、許可を与えたサイトだけがユーザの行った操作のプロファイルを構築できるため、誰か他の人や、許可していないサイトでユーザに関する汎用データベースが勝手に構築されることはありません。
ところが、たとえばユーザが ABC.com というサイトにアクセスしたとすると、Cookie は ABC.com には保存されないのに、XYZ.com という別のマーケティング サイトに保存されてしまうことがあります。これは、ABC.com に XYZ.com の画像を表示することにより、非常に簡単に起こり得ます。したがって、ユーザが ABC.com に行こうとすると、XYZ.com へいったんサイド トリップしてから画像を取得することになり、XYZ.com はその時に Cookie を保存してしまうわけです。
XYZ.com が他のいろいろなサイトにも Cookie を保存してしまう画像を表示するようにしていると、XYZ.com はこういったサイトで蓄積されたユーザの行動に関する情報を含む Cookie を構築することになります。そして、XYZ.com がその画像を表示するサイトを増やせば増やすほど、構築されるユーザのプロファイルはより正確で詳細なものになります。
自分が訪れたと思っているサイト以外のサイトによって勝手に保存されている Cookie を外部 Cookieと呼びます。外部 Cookie のプライバシーに対する影響については心配だけれども、通常の Cookie については心配していない、と考えている場合は、通常の Cookie を保存するサイトだけに許可を与え、外部 Cookie を保存するサイトには許可を与えないようにすることができます。
Cookie マネージャを使用して、ブラウザが受け入れる Cookie の種類を指定できます。
情報を秘密にする最良の方法は、情報を他人に提供する場合に慎重に行なうことです。インターネットは公開ネットワークですから、名前、電話番号、住所、その他の個人情報が要求された際には、その情報が第三者によって共有される可能性があると考えられます。
名前、住所、電話番号を Web 上に公開することは、電話帳に載せるようなものです。電話帳に名前、住所、電話番号を掲載していると、実際には、オンライン ディレクトリや WWW のその他のデータベースにもおそらく情報が掲載されています(People Finder または Yellow Pages などで自分自身を探してみてください)。
Web サイトから個人情報を要求された場合には、続ける前に、常にそのサイトのプライバシー ポリシーをチェックしてください。Web サイトのプライバシー ポリシーに関する注意点をいくつか挙げます。
サイトのページを表示するように要求すると、どこにそのページを送信すればいいかをサイトに知らせるために、ブラウザはインターネット アドレス(IP アドレス)をサイトに提供する必要があります。IP アドレスは、一時的なものの場合と固定的(静的)なものの場合があります。
IP アドレスが一時アドレスか固定アドレスかに関係なく、その情報をアクセスするサイトに与えたくはない場合がほとんどです。しかし、ブラウザがこの情報を提供しないと、サイトは要求されたページの送信先を知ることができません。したがって、これは、ブラウザに公開しないように指示できない情報の一つです。
サイトから IP アドレスを隠したい場合、信頼できる中継サイトを使用する必要があります。中継サイトに行って、表示したいページがあるサイトの名前を指示します。中継サイトは返送アドレスとして固有の IP アドレスを使用してユーザの代わりにページを要求します。中継サイトはページを取得すると、ユーザに転送します。そのページを提供したサイトは、ユーザの IP アドレスを見ることはできません。
こういったサービスを提供するサイトがいくつかあります。それらを検索するには、検索エンジンを使用します。「anonymous」や「surfing」のような単語の検索を試してみてください。
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2001 年 7 月 13 日
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